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緊急事態宣言の基準の曖昧さが混乱を呼ぶ [政治]

新型コロナウィルスの感染拡大が止まらない。

ここに至って政府と医療関係者の間の認識の違いが気になる。

医療関係者からは医療体制が逼迫している状況が伝えられている。

よく重傷者用の病床の使用状況が報道されているが、この数値に関して実態が表されていないとの批判があった。

病床使用率が東京や大阪などで40%弱、神奈川などで30%弱となっている。
この報道を聞くと「まだ余裕があるんじゃないか」と多くの人が思っていただろう。
しかし医療関係者からすると、現状でいっぱいいっぱいだという。
使用されていない6割以上の病床は、すぐに使えるものではなく、別の病気で入院している患者が隊員次第使えるとか、空いている場合でもコロナ患者を受け入れるには、そのための医師や看護師などを当てる必要があり、そのため他の病気の患者の対応が出来なくなってしまうとのこと。
人工呼吸器の運用には10人のスタッフが必要になるという話もあった。

つまりこれ以上コロナの重症患者が増えると、他の病気の患者に対応出来なくなるギリギリのラインにいるとのことだった。

私自身も知識不足もあってか、まだそこまで逼迫していないのではないかと思っていたのだが、想像以上に医療現場は逼迫しているようだ。

欧米では既に医療崩壊になっているといってもいい状況になっている国もある。

そうした状況は政府に正確に伝わっているのだろうか?
西村大臣は今日の会見で「今の時点で4月5月のような緊急事態宣言のような状況にはまだ至っていないわけであります。緊急事態宣言にならないようにするために、焦点を当てた対策を強めていく」と述べていたが、医療関係者はそう思っていないように見える。

政府は国民よりも正確な情報を持っているはずだが、その情報がはっきりしていないし、緊急事態宣言を出す基準という物も明確にされていない。

はっきりとした基準がないゆえに、国民からすると不安が増大してしまう人もいるし、逆に楽観視してしまう人もいる。

経済との兼ね合いが非常に難しいことはわかるが、はっきりとした基準を設けてしまったほうが、国民の意識を高めることが出来ると思うのだが…

また欧米諸国などで感染状況が酷い状況になっている状態で、入国規制の緩和を進めていることにも不安が大きい。

経済が大事なのはわかるが、それを優先させて医療崩壊が起きた場合とどちらの被害が大きくなるのだろうか?

政府が何を見て何を目指しているのか、はっきりとしたビジョンが見えてこない。


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