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北海道新聞社記者逮捕に反応する記者達に見られる特権意識と記者批判の行き過ぎ [社会]

旭川医科大学の校舎に許可無く立ち入ったとして北海道新聞社の記者が逮捕された件で、多くの記者達が「逮捕はやり過ぎ」だと反発している。

この件について報道されているニュースがあまり詳しくないのだが、いくつかわかることは、
・学長解任を審査する会議が行われていた
・記者会見の時間まで記者を含めた学外者の立ち入りを原則禁止すると伝えていた。
・記者は学長選考会議の取材中で調べに対し「会議がどこで行われているのか探していた」と容疑を認めている。
・逮捕したのは警察ではなく、大学の職員による現行犯逮捕

これらを読む限りでは逮捕に問題があるのか判断するには情報が少なすぎる。
・記者が職員の退去指示に従ったのかどうか?
・盗聴や盗撮などの行為をしていたのかどうか?
・逃亡や証拠隠滅の恐れがあるのかどうか?
これらの情報があって初めて、逮捕が行き過ぎだったのかどうかの判断が出来る。
ちなみに違法行為があったとしてなおかつ起訴相当な事案だったとしても、逮捕が絶対に必要というわけではない。
これは池袋の暴走事故の件でも誤解している人は多いと思う。

ただそれを含めて考えても、安易に逮捕はやり過ぎだとか報道の自由の侵害だとかいう記者達には疑問を覚える。
やり過ぎかどうかはともかく、違法性はあることは間違いない。状況によっては違法性は阻却される可能性はあるが。

一番気になったのは、普段大学の構内を散歩しているということを例にとった批判だ。散歩で逮捕されたとしたらやり過ぎなのは間違いないが、事前に立入禁止だと通達された建物に無断侵入した今回の事件と比較する意味は無いだろう。
こうして「逮捕がやり過ぎだ」ということを印象づけて世論をミスリードしようとしているように感じる。

茂木健一郎氏は逮捕を組織防衛の過剰反応と批判したが、こうした記者達の反発も組織防衛の過剰反応なのではないか?

記者は公平かつ客観的な視点が求められるはず、現時点では明らかな情報が少ないのに騒ぎ立てる記者達が多いことには閉口する。やり過ぎだと判断出来る情報が出そろってから批判するべきだろう。
もちろん冷静に逮捕に疑問を持ちつつ、情報を待つという記者もいるのだが…

逆に記者批判する人達も情報が足りなかったり、逮捕というものに対する知識が足りないままだったりと感情のままだったり、偏見を持って批判している人が多いことも感じる。
このあたりはSNSの怖さを感じる。

まあ自分自身、近所で起きた殺人事件の際に取材に来た記者達の傍若無人な態度に閉口したこともあって、記者に対する偏見があるのは否めないが。一人とか一社ならともかく複数だったからなぁ…






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近年の大雨被害について思うこと [科学]

近年、大雨による水害が多発している。台風による大雨もあれば、ゲリラ豪雨による大雨もあり、いずれも過去の災害よりも規模が大きくなっているように思う。

政府や自治体もいろいろな対策を行っているが、後手後手に回っている感は否めない。まあこれにかんしては行政を責めてもしょうがない部分もある。
気象の変化が大きく、研究が追いついていない部分があるからだ。

スーパーコンピュータの活用など、過去に比べれば研究環境は整っているはずだが、環境の変化が大きすぎて研究がついていけていない。
スーパー堤防なども順次計画されてい入るが、完成前に被害が出てしまうことがこれから出てくるだろう。
完成したころには更に気象環境が変化しているかもしれない。
これに関しては行政側が出来ることは、さらなる研究環境の整備を補助するくらいしかできないのかもしれない。

ただ行政が出来ることで足りていない部分もあるのも確かだ。
避難計画や災害ハザードマップなどはかなりの自治体で整備されてきている。ただそれを市民に周知徹底出来ているかというと、出来ていないと言わざるをえないと思う。まあ地域毎に差はあると思うが。

またハザードマップがどこまで信頼出来るのかという疑念もある。
個人的な話だが、自治体が発表している水害ハザードマップを見ると、自宅と指定避難所は同じ1~2mの浸水が予想されている範囲に入っている。どこかで途切れているわけではなく繋がった範囲に入る。
だが国土地理院の地図で標高を調べると自宅は指定避難所よりも5m高くなっている。また指定避難所は旧河道であり現在も使われている用水路に面していて道路の冠水も多い。対して自宅は旧河道とは離れている。道路の冠水は一度も無い。
この状態で同じ1~2mの浸水範囲に入るものだろうか?
洪水の恐れのある一級河川からの距離は僅かながら自宅の方が近いからなのだろうか?
もしかしたらそこまでの精度はないのかもしれない。
そもそも5mも低い土地にある指定避難所に避難するべきなのかどうか…
ちなみに第2候補の避難所は一級河川の土手に面している…

地元で起きた過去の洪水は2kmほど下流で起きているが、気象環境の変化を考えるとどこで土手が決壊してもおかしくはない。
水害ハザードマップ以上の被害が起きる可能性もある。

人知を越えた災害に備えるには自分自身が備えておかないといけないのだろう…




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