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国民投票で緊縮策否決させた直後にEUに緊縮案受け入れを提案。迷走するギリシャのチプラス首相は無能か詐欺師か英雄か [国際]

債務不履行直前となっているギリシャに対してEUは支援続行を決めた。
ただその改革案を15日までにギリシャ議会で可決成立させるなどの条件をつけており、その条件をギリシャが履行できるのかはまだ不透明だ。

ギリシャでは今年1月25日に行われた総選挙で緊縮策撤回を掲げたチプラス氏率いる急進左派連合(SYRIZA)が勝利して、チプラス氏が首相に就任した。
公約実行のためにチプラス首相はEUやIMFと交渉するも決裂。
6月30日のIMFへの返済期限に間に合わず。
チプラス首相は国民投票でEUの提案する緊縮策を受け入れるかどうかを問うとして、国民に否定を呼びかけつつ、結果を尊重すると発表

そして7月5日に国民投票が行われチプラス首相の思惑通りに結果は緊縮策の受け入れを否定する結果となった。
しかし7月9日ギリシャ政府が提出した金融支援を受け入れるための財政改革案は、今までのEUの緊縮策をほぼ受け入れるものだった。
国民投票の結果を尊重するととの言葉は何だったのだろうか?

自分としてはギリシャが緊縮策を受け入れるのは歓迎だ。
だがこれまでのチプラス首相の言動をみて信用できるとはとても思えない。
実際連立を組んでいる別の党からは改革案への署名を拒否されている。
逆に緊縮策賛成派の野党からの支持されている状況だ。

彼にギリシャ政府をまとめられるとは思えない。
大風呂敷をまとめて引っかき回した無能な政治家と言える。

それとも全ては駆け引きのうちでチプラス首相の思惑は一貫しているのだとしたら、詐欺師の領域だろう。もっとも既に誰にも信用されなくなっていると言えるが…

そしてチェ・ゲバラに憧れるチプラス首相だが、彼のような英雄になるのは無理だ。
もし英雄になれるとすればEUとの関係も良好に保ちながら、今すぐ緊縮策をやめた上で、ギリシャに驚異的な経済成長をもたらし、なおかつ全ての借金を早期に返済したら英雄と呼んでいいと思うが、どう考えても無理だ。

ギリシャの経済低迷は確かにEUの緊縮策の影響と言える。その点では同情すべき部分もある。しかしそもそもの原因はギリシャ政府の放漫財政と粉飾決算によるもの。
それを全ての責任をEUに押しつけようとする態度といい、脅迫するような交渉姿勢といい、国際社会から信用される要素はまったくない。

チプラス首相は議会の結果次第では退陣することもにおわせているが、それは逃げでしかない。
ここまで混乱させた張本人としてどのような結果となろうとしっかり責任を全うするべきだろう。








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