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小笠原沖地震は震源の深さ590kmの深発地震。異常震域現象で日本全国で揺れを観測。大震災との関係は無い。 [科学]

本日20:24頃に発生した小笠原沖を震源とする地震は北海道から沖縄まで日本全国で揺れを観測する広域地震となった。

小笠原から遠く離れた関東でも震度5強を記録するなど、震源の報道に驚いた人も多いと思う。

地震はプレートを伝わって広がっていくが、普通は遠くに行くに従って弱くなっていく。今回のように震源から遠い場所でも揺れが強いのは、プレートが非常に固く、地震波が弱まりにくかったためと思われる。
特に震源が深いとさらに遠くに伝わっていく。これを異常震域と呼ばれる。
今回の地震では震源から遠くても強かったり、近くても弱かったりするのはこの地下の固さの違いによるものだ。
関東周辺は特に固かったということになる。

また今回の地震は震源の深さ590kmの深発地震だ。
明確な定義はないが、通常は深さ60kmくらいまでを浅発地震、60kmから200kmくらいまでを稍深発地震、200kmより深いものを深発地震と呼んでいる。
また670kmより深くでは起こらない。
670km以深は遷移層と下部マントルの境界となっており、密度が急激に増加するため、それ以上沈み込むことが出来ない。
プレート沈み込み帯の地下深くで発生するもので発生する場所は限られている。
また報道で深発地震は珍しいとしていたが、実際にはもっと発生しているが、震源直上であっても数100kmの距離があり、観測しにくいため実際に観測される数は少ないということ。
そのため観測される深発地震は規模の大きいマグニチュード6以上のものが多い。
それでも今回のマグニチュード8.5は過去最大級の大きさと思われる。

今回の地震は東日本大震災後に頻発するようになった地震や各地で活発化している火山とは関係ない。








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