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口之永良部島で噴火が起きたが噴火警戒レベルに科学的根拠は無い。御嶽山も箱根山も富士山も噴火するかどうかはわからないのが今の火山予知 [科学]

最近各地の火山の活動が活発になっている。

先日は口之永良部島で大きな噴火が発生し、島の全住民が避難する事態となっている。

去年の御嶽山の噴火では多くの人が犠牲になっているように、火山の周辺に住んでいる人や、観光、登山で訪れる人は十分注意しなければならない。

そのためによく重視されるのが気象庁が発表している噴火警戒レベルだ。

日本国内110カ所の活火山のうち31カ所に設定されている。

各火山毎にレベルが1~5まであり、
レベル5   避難
レベル4   避難準備
レベル3   入山規制
レベル2   河口周辺規制
レベル1   活火山であることに留意
とされている。

現在の各火山の噴火警戒レベル(気象庁のホームページ)

規制の範囲などは各火山毎に設定されており、気象庁のホームページで公開されている。
例 箱根山の噴火警戒レベルへのリンク

この情報を元に地元自治体なども対応しているわけだが、この噴火警戒レベルはレベルが1だからかといって安心していいと言っているわけではないということを留意しなければならない。

実際去年の御嶽山の噴火の際は、噴火警戒レベルは1に設定されていた。
1でも犠牲者の出るような噴火は起きるのだ。

口之永良部島は去年8月にレベル1からレベル3に引き上げられており、今年に入って更に活発化していたが、結局今回の噴火が起きるまでレベル4以上に引き上げられることはなかった。

気象庁の設定するレベルの条件は各火山毎に特徴が違うためそれぞれ違っている。ある火山で火山性地震が1時間に20回起きた場合にレベル1から2に引き上げられても、別の火山では同じ回数でも引き上げられない場合がある。

そしてこれらの基準は過去の噴火の際のデータから決められているため、データの多い火山の噴火警戒レベルはかなり役に立つが、データの少ない火山の場合はほとんど学者の経験と勘に頼っているのが実情でほとんど当てにならない。

北海道の有珠山はデータが多いため、2000年の噴火の際は事前に情報を出すことが出来た。
それに対して御嶽山や、口之永良部島はデータが少ないため、噴火するまで事前情報は出せていない。
これを考えると現在レベル1の富士山であってもいつ噴火してもおかしくないということだ。

逆に火山性地震が頻発してレベルを引き上げても噴火が起こらずにレベルを引き下げるということもある。

つまり噴火警戒レベルにかかわらず、活火山の近くに住む、訪れるには常に噴火に警戒している必要があるということだ。







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