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デンベレとグリーズマンの日本人差別発言は本当に差別なのか? [スポーツ]

共にFCバルセロナ所属、フランス代表のウスマヌ・デンベレとアントワーヌ・グリーズマンが日本人を差別する発言をしたと欧州各国のメディアが動画付で報じている。

報道の元は動画がSNSで拡散されたものをイギリスのデイリー・メールで取り上げた記事らしい。

今日本で報じられているのはこのデイリー・メールのニュースを翻訳されたものをゲキサカが掲載したものが発端のようだ。

日本は当然大炎上している。まあ当然だろう。
自分も頭に来たし、フランスは差別意識の強い国という認識を強くした。
そして欧州各国でもかなり炎上しているようだ。
だがフランスでも報道されているようだが、炎上しているというほどでもなさそうだ。

このへんの温度差はどこからくるのか…

フランス在住のミュージシャンで作家の辻仁成氏はブログで解説している。
退屈日記「仏サッカー代表選手が日本人大差別の報道を分析。くそ野郎は誰だ!」

これを読むとデンベレの発言に差別意図は無さそうに感じる。
ただ誤訳と断じるのも難しいのではないか。

「問題のサルギョルという言葉は確かに醜い顔と直訳出来るけど、フランス人はみんな使う。
サルギョルは醜い顔でもあるけど、ひでー面、とも、とれる。
ようは、スラングなのだ。」辻氏のブログから引用
これはフランスに常時住んでいてスラングに通じていないと判断出来ないと思う。

これを発言したデンベレに差別意図はなかったとしても、とても失礼な発言なのは間違いない。スラングの細かいニュアンスまで理解出来ない人からすれば、差別だとしか思うのも仕方がないと思う。

思慮の足りない発言だし、そもそもこんな動画を撮ることもおかしいし、デンベレは早く謝罪した方がいい。

グリーズマンに関しては何も発言していないようだし、巻き込まれた感がある。
ただデンベレの発言を窘めるわけでもなく笑っているあたり、同調しているととらえられても仕方ないのかなと…

ただ問題は複雑だ。
2人が所属するFCバルセロナのスポンサーでユニフォームのロゴにもなっているのは日本の企業である楽天だ。
日本での炎上ぶりを見れば楽天がスポンサーから撤退する可能性もある。
もともとFCバルセロナはソシオによって運営されていて、ユニフォームにもスポンサーのロゴは入れていなかった。財政悪化によりスポンサーのロゴを入れることになった経緯もある。現在も財政状況はとてもいいとは言えない状況だ。
この状況で楽天がスポンサー撤退となるとFCバルセロナのダメージは非常に大きなものとなる。

差別意図のない、だが軽率で失礼な発言のせいで、スペインの名門の土台が揺らぐ事態となりかねない。
若さ故の過ちかもしれないが、その代償は大きなものになるかもしれない。








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