サッカーの欧州選手権、南米選手権におけるコロナ感染拡大を見た日本はどう対応するのか？

現在サッカーの欧州選手権（UEFA EURO 2020）と南米選手権（コパ・アメリカ）が開催されている。

いずれも昨年開催される予定だったが、新型コロナウィルスの感染拡大により1年延期されていたものだ。

南米選手権はもともとアルゼンチンとコロンビアによる共催が予定されていたが、コロナと政情不安のために返上、急遽ブラジルで開催されることが決定された。
このことにブラジル代表選手達を含む多くの人が批判の声を上げている。
なにしろブラジルは開催返上した両国よりも深刻なパンデミックが起きているのだから。

そして強行開催した結果、各国の選手、スタッフにも感染が広がる事態となっている。
このことで主催者を批判した選手は、罰金と出場停止処分を受けた。

ヨーロッパでは12カ国で分散開催されているが、これはコロナと関係なく2012年から決まっていたものだ。
このことで人が集中しすぎないのかと思いきや、スコットランドから衝撃的なニュースが流れた。
スコットランドでは欧州選手権の観戦やイベントに参加した人から1991人の感染が確認されたという。
このうちの1294人はスコットランドvsイングランド戦が行われたロンドンに行っていたとのこと。
感染対策のためにスコットランドサポーターには2600枚のチケットしか用意されず、チケットの無い人はロンドンにいかないよう警告されていたらしいが、実際は数万人がロンドンを訪れていたらしい。

いずれも専門家から危惧する声が大きかったが、強行開催した結果がこれだ。
東京オリンピック開催を控える日本からすれば、いい教訓となる事例だと思うが、これを見ても強行開催するであろう日本政府は何を考えているのだろうか…

安心安全を強調するが、強調するだけで実際の施策が伴っていないまま。
実例としてこれだけの事例があるのに何の対策もとらないままで、何を安心するというのか…

平和の祭典が悪夢の祭典にならないことを祈る。

---

スポンサーリンク

---

タグ：コロナ サッカー