みずほ銀行のシステム障害でわかるトップの知識不足

みずほ銀行でシステム障害が相次いでいる。

元々が合併前の銀行の付き合いなのか複数の会社によりシステムを構築するとか、担当者は転勤していなくなるとか、システムについて熟知している人はいない状態だというから驚きだ。

なぜこんなことになったのかと言えば、トップが経費削減のためにメンテナンス部門を縮小したのが最大の原因なのだろう。

メンテナンスの重要性などは表面しか見ない経営者にとってはわかりにくいのだろうが、重要性はとても高い。

企業のトップは恒例のせいもあるのかデジタル知識に疎い人が多いように思う。

何もトップ本人が全部熟知している必要はないが、重要性を理解している人が助言できる立場にいることは必要だろう。

みずほ銀行に重要性が理解している人がいないとはさすがに思わない。
だが助言できる立場にないのか、そもそも助言を聞かないのか…

たぶんみずほ銀行のトップは今でも重要性を理解していないのではないかと感じる。
「システム部門ちゃんと仕事しろ」くらいに思っていそうなのが怖い…
自分たちがカットした人員が不可欠だったことは気づいていなさそうだ…

ぶっちゃけ今からシステムを改善するのは不可能に近いのではないかと思う。
いっそすべて新しいシステムを構築したほうが早いのではと思う。
もちろんすべてを新しいシステムにするのは多大な時間と経費が掛かるのは間違いない。

でも今の誰もよくわかっていないシステムを騙し騙し使うのはもう限界だと思う。
いつか致命的な障害を起こす可能性すらある。

メガバンクで致命的な障害が起きたら、日本経済に与える影響は計り知れない。
そうなる前に新しいシステムを作るべきだ。

もちろん銀行にとっては多大な負担となり、経営陣の責任は重大で逃れることはできない。
その責任を取るのが嫌で、騙し騙し使っていくつもりなのだろうか？

それにしてもこうした問題は大企業に限らない。
小さなことでは、某企業が派遣の事務員を雇った際、日々の業務をエクセルのマクロで自動化させて短時間で終わるようにしたことがあるそうだ。
しかし短時間で終わるのを見た上司が、派遣に出来るなら社員にも出来るだろと派遣を切ってしまい、元の木阿弥になったという話を聞いたことがある。

なぜ短時間で終えることができるようになったのかということを、その上司は考えることなく、表面だけを見て派遣を切ったのだろう。

みずほ銀行のトップもスケールは違うが同じようなものなのだろう。

デジタル知識のない経営者がいても構わないが、周りの声に耳を傾けることが出来なければ、時代に置いて行かれることになる。
まあデジタル庁なんてものを作った政府も、時代に置いて行かれ気味だし、先行きは暗い…

中田選手の移籍に伴う処分解除に疑問

プロ野球ファイターズに所属していた中田翔選手は暴行事件を起こしたとして、球団から出場停止処分を受けていた。
しかし、ジャイアンツに移籍したことで、ファイターズの課していた処分は無効とされ、すぐに試合に出場している。
そしてホームランを打ったら、マスコミは美談として取り上げている。

プロ野球界のルールには詳しくないが、これはプロ野球界のルールを破っているわけではないらしい。
しかしどう見てもおかしい。
お笑い芸人さんが、問題を起こした芸人さんを例にして、問題を起こしても事務所を移籍してしまえばいいと言っていたが、まさにその通りだと思う。
今後プロ野球選手が何か問題を起こして処分されたとしても、移籍してしまえば処分は無効、すぐに試合に出られるという前例を作ってしまった。

そしてそのおかしな問題を美談として報じているマスコミ各社。
エールを送る栗山監督。
黙認しているコミッショナー。

問題を起こしても活躍すればそれでいいのか？
そうだとしたら今後も問題を起こすのではないか？
プロ野球は無法者の集まりになってしまったのだろうか…

オリンピックでの活躍で改めて野球を見るようになった人もいると思う。
ただ今回の事件を放置するなら、離れる人は増えるだろう。

この問題をどう扱うかは今後のプロ野球の岐路に立っている。

ネットが発達していなかった時代なら、マスコミさえ抑えればある程度無茶は通ったのだと思う。
だがSNSで誰でも発信できるようになったことで、マスコミを抑えただけでは世論の炎上は防げない。
そうした社会の変化にプロ野球を牛耳っている人たちは気づいていないのだろう。
気づいていない以上改善する見込みも低い。
プロ野球が没落する可能性もある。