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日本戦でオウンゴールしてしまったバセット選手を擁護するイングランドチーム。自殺点からオウンゴールに呼び方を変える契機となった94年W杯の「エスコバルの悲劇」を想う。 [スポーツ]

本日行われた女子サッカーワールドカップ準決勝日本対イングランド戦。

イングランドは後半アディショナルタイムに川澄奈穂美のクロスをクリアしようとしたDFローラ・バセットのオウンゴールでベスト4敗退に終わった。

オウンゴールになってしまったバセット選手にチームメイトや監督などから擁護、賞賛する声が上がっている。記事

また元イングランド代表でかつてJリーグ名古屋グランパスでプレーしたゲリー・リネカー氏も自信のツイッターで賞賛、励ましの言葉を贈っている。





非常に美しい光景だなぁと強く思う。

思い出すのは1994年に行われた男子サッカーのワールドカップアメリカ大会での予選一時ラウンドのアメリカ対コロンビア戦。
優勝候補だったコロンビアは一次ラウンド初戦を落とし、勝ち上がるためには第2戦のアメリカ戦は絶対に勝たなければならない試合だったが、DFエスコバルが痛恨のオウンゴールを犯してしまう。
試合に敗れたコロンビアは一次ラウンドでの敗退が決まった。
コロンビアチームは現地で解散したが、メンバーのほとんどは一次敗退に対する国民の非難や報復を恐れ帰国せずにいたが、エスコバルは「あのオウンゴールを国民に説明する義務がある」として帰国。
その誠意は通じずにバーを出たところで12発の銃弾を撃ち込まれ死亡。
ワールドカップ後はイタリアの名門ACミランへの移籍予定だった有望な選手の悲劇的な最後に、コロンビア代表選手達は何人も代表を辞め、以後しばらくコロンビアサッカーの衰退を招いた。
敗退への報復とされているが、当時のコロンビアは麻薬カルテルが強力な支配力を持っており、サッカー賭博で負けた腹いせで殺害に及んだとの説もあるが、現在もはっきりとして理由は明らかになっていない。
当時日本ではオウンゴールのことを「自殺点」と呼んでいたが、この事件を契機に「オウンゴール」と呼び方を変えた。

当時のコロンビアと今のイングランドを比較するまでもないが、暖かい反応をしているイングランドに敬意を表したい…








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