SSブログ

デフォルト目前!ユーロ離脱か? ギリシャ危機の原因と背景は? [国際]

ギリシャの債務不履行(デフォルト)がいよいよ今月末と迫っている中、EUは支援を延長しないことを決め、デフォルトの可能性はさらに濃厚になっている。

そんな中ギリシャのチプラス首相はEUの求める緊縮財政について国民投票にかけると突如表明。
その日のうちに緊急で議会が招集され、投票実施が可決された。
ただし実施日は7月5日だ。
6月30日までに返済が出来なければデフォルトになる。


ギリシャ危機とはそもそもなぜ起きたのだろうか?
ギリシャ危機は実は今回が初めてではない。
2009年にギリシャで政権交代がおき、前政権が財絵せい赤字を隠蔽してきたことが発覚したことによる。
ギリシャは長年放漫財政を続けており、ユーロ加入の際も粉飾決算していたから加入条件をクリアしたものと思われる。
新政権は財政再建のための計画を発表するが、楽観的に過ぎる計画に格付け会社は相次いでギリシャ国債の格下げを実施。暴落したギリシャ国債に引っ張られ世界中の株式が下落しユーロまで下落。
ギリシャはEUに金融支援を求め、緊縮財政の導入を条件に支援を受けた。
このときはギリシャ以外にもスペインやポルトガルの財政も悪化しており、連鎖的に破綻することをEUが恐れたものと思われる。
このときは何とかデフォルトを回避することが出来た。

だが緊縮財政によりギリシャの景気はさらに悪化し、国民の生活はさらに苦しくなる。
ギリシャ国民からすればEUに押しつけられた結果だと思っているのかもしれない。
逆に多額の支援をしているドイツの国民からすれば、長年の放漫財政のツケを払うのだから我慢は当然。そもそもなぜ他国の放漫財政のツケはドイツ国民の税金で払わなければいけないのか?ということになる。

結局2015年1月に緊縮財政法規をうたったチプラス氏率いる急進左派連合(SYRIZA)が選挙に勝って政権を獲った。
デフォルトが迫る中、EUに支援の延長をもとめながら、緊縮財政は放棄すると主張。
EUとの対立が深刻化して現在に至る。

ギリシャ国民からしたら緊縮財政難なんて苦しくてやってられないのだろうが、そもそもの発端はギリシャにあることを忘れていないか?
ドイツが支援延長など決定したら、それこそドイツの現政権が倒れるだろう。
他国の放漫財政のツケをいつまでも払ってくれるわけがない。

今回は前回の危機を受けて、ギリシャがたとえデフォルトに陥っても、既に回復してきているスペインやポルトガルが連鎖的に倒れる可能性は非常に低い。また制度の改革も進み、一国がデフォルトになっても他の国に与える影響は小さくなっている。もちろんゼロではないし影響は大きいが以前よりは相対的に小さくなった。

EUとしては回避できればそれにこしたことはないが、何が何でもギリシャのデフォルトを回避しなければならないわけではない。
それに対してデフォルト回避のために脅迫のような条件を突きつけるチプラス政権が異様だ。
はっきりいってここまで勝手なことをしていては、ユーロを離脱しても他国から信用されることはないだろう。

可能性があるとすれば、ユーロやアメリカと対立するロシアが支援にまわる可能性くらいか…

現在イギリスのブックメーカーではギリシャがユーロ離脱するか否かの賭は成立しないという。
離脱しないに賭ける人がほとんどいないそうだ…







スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。