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火山噴火、地震は山本五十六の怒り→なんでイエローストーンを噴火させなかったのか?がネットで話題。実際に噴火したら人類滅亡? [科学]

ある宗教団体が「口之永良部島の火山噴火と小笠原沖地震は山本五十六と日本の神々の怒り」としていることに対して、ネット上で「山本五十六、火山噴火させられるなら、なんで戦時中にハワイやイエローストーン吹っ飛ばさなかったんだよ」という投稿が上がったところ、たちまち話題になっている。



この投稿には
「イエローストーン吹っ飛ばしたら地球全体がヤバいじゃないですかヤダー」
「イエローストーン吹っ飛ばしたら、合衆国は壊滅するけど、北半球も火山の冬で大打撃喰らうよ。」
のようなリプライがあり、投稿した人は


ともともと冗談だったようだ。

では実際にイエローストーンが噴火するとどうなるか考えてみよう。
イエローストーンはアメリカのアイダホ州、モンタナ州、及びワイオミング州に位置するアメリカ合衆国の国立公園だ。
一般的にも間欠泉などで有名で、1978年にユネスコの世界遺産に第1号として登録された12件のひとつだ。
間欠泉があることでわかるようにイエローストーンは火山地帯で北米最大規模の火山地帯だ。
過去には約210万年前、約130万年前、約64万年前に巨大なカルデラを生成する破局噴火を起こしている。
210年前と64万年前の噴火の火山爆発指数(VEI)は8。
130年前の噴火の火山爆発指数(VEI)は7。
火山爆発指数は噴出物の量で火山の規模を表す指数だが、日本では過去VEI8以上の噴火は起きていない。
9万年前の阿蘇山の噴火がVEI7とされている。
その際はほぼ九州全域と海を越えた山口県まで火砕流が達し、火山灰は北海道や朝鮮半島にまで堆積している。
イエローストーンより近い時代の73000年前に起きたトパ湖の噴火では長さ100km、幅は約30km、最大水深530mで、面積は1,000km2に及ぶ世界最大のカルデラ湖を形成した。
この噴火により大気中に巻き上げられた大量の火山灰が日光を遮断し、地球の気温は平均5℃も低下したという。劇的な寒冷化はおよそ6000年間続いたとされる。その後も気候は断続的に寒冷化するようになり、地球はヴュルム氷期へと突入する。
遺伝子学の研究によると現在、人類の総人口は70億人にも達するが、遺伝学的に見て、現世人類の個体数のわりに遺伝的特徴が均質であり、いまの人類は極めて少ない人口(1000組-1万組ほどの夫婦)から進化したと考えられている。遺伝子変化の平均速度から推定された人口の極小時期はトバの大噴火と一致する。
つまりこの噴火の時に人類は滅亡寸前になったと考えられている。
このときの噴出物の量は1000㎦を超えていたと考えられる。
イエローストーンの210万年前の噴火はこれとほぼ同規模だったと考えられている。

この過去の3回が周期的に起きているとするとまもなく同様の破局噴火が起きてもおかしくないことはわかるだろう。
実際にイエローストーンの地下では世界最大規模のマグマ溜まりがあることが確認されており、地震が活発化し、この10年間で公園全体が10cm以上隆起し、池が干上がったり、噴気が活発化するなど危険な兆候が観察されている。
そしてイエローストーンのマグマ溜まりの量は約9000㎦ある。
シミュレーションでは、もし破局噴火が起きた場合、4日でに大量の火山灰がヨーロッパ全域に降り注ぎ、米国の75%の土地の環境が変わり、火山から半径1000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は10度下がる。
まさに人類滅亡の危機だ。

本当に山本五十六に火山を噴火させる力があって、イエローストーンを噴火させていたら今人類はいなかったかもしれない…








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