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テレビ朝日が発表しなかったアイドルヘリウムガス吸引事故の重大性。卒倒し後頭部強打し痙攣していた!報告書全文 [芸能]

今年1月BS朝日の番組「3B juniorの星くず商事」において、パーティグッズの吸うと声が変わるというヘリウムガス缶を吸引した際に、アイドルグループの少女(12)が吸引後に意識を失ったと説明していた。

しかしこのたび発表された日本小児科学会ホームページや学会雑誌に載せられた報告書「ヘリウムガス入りスプレー缶の吸引による意識障害」によると、
以下報告書から抜粋
番組の共演者と合わせて 5 人で横に整列していた。正面にテーブルがあり,ヘリウムガス
入りのスプレー缶(容量は 5,000cc,一回用)が 5 つ置かれておりそのうち1 本のみガスが充
填されたものであり,残りの 4 本は事前にガスを抜き切った,いわゆる空のスプレー缶で、5 人で同時にガスを吸い,一人の声が変わるという,いわゆるロシアンルーレッ
トのようなゲームをやっていたが、誰がヘリウムを吸ったのか分からず,最後にやり直しとなった。
やり直しのゲームのとき,事故が発生。本人はテーブルに置かれたヘリウムガス入り
スプレー缶を右手に持ち,左手で鼻をつまみ,司会者の合図で口にくわえて吸引。4秒ほどして缶を口から離した直後から右手を震わせ始め,約 5 秒後に後方へ卒倒した。受け身は取れずに後頭部を強打し,全身性強直性間代性けいれんを起こした。
病院で胸のCTを撮ったところ、肺や皮下組織内などにガスがたまった状態であり、入院翌日も意識障害が続いたほか、左半身の痙攣が残った。その後、症状は改善したが、入院6日目で再び痙攣を起こした。

ヘリウムガスの危険性に関しては,2011年にJournal of Forensic Sciencesが行った調査によると,オーストラリアでは 2005 年 7 月から 2009 年 12 月までの間に 79 人が死亡している。2013 年には,イギリスで 62 人が死亡しており,死亡事故が増えていると報告されている。
スプレー缶の表面には「大人用」と表示されているが,本事例を含め,幼児,学童に事故が発生している1)ことを,小児科医を中心とした医療者が事例を通じて一般人や企業を啓発することで社会的に周知させる,缶表面の表示を目立つようにする,あるいは成人にしか販売しない,などが必要である.今回,テレビ番組で 12 歳児にヘリウムガス入りスプレー缶が使用された点については,放送倫理・番組向上機構で審査する必要があるとしている。

今回の事故はTV番組の収録中に起こっており,事故の発生前の状況から発生直後までの状況が秒単位
で記録されているはずである。その貴重な映像などを用いて科学的に検証して発生機序を明らかにし,
その結果をもとに予防法を考え,それを公表,また報道する必要があると指摘している。

これらを読むと想像以上に深刻な事故だったことがわかる。
当然テレビ朝日は状況を承知しているはずだが、報道機関であるはずのテレビ朝日の発表は正確性を欠き、彼らの責任逃れのような印象を受ける。

指摘の通り映像はあるはずなので、それを一般に公開するかどうかはともかく専門家や業界団体、BPOに提出して、しっかり原因究明、対策を図らなければならない。

そして番組制作のあり方などもしっかり検証し、改善していく必要がある。

前途ある少女の命を絶ちかけたことを自覚し、責任ある態度を示してもらいたい。







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