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錦織圭全仏オープン1回戦突破。フェデラーは警備に苦言。テニス界は心してセレシュの悲劇を繰り返すな! [テニス]

テニスの4大大会の一つ全仏オープンが開幕。

第5シードとして出場した錦織圭は地元フランスのポールアンリ・マチューと対戦し、6-3,7-5,6-1のストレートで勝利した。

途中地元の大声援を受けるマチューに苦戦する場面もあったが、慌てずに自分のプレーを貫き流れを引き寄せる強さを見せた。

去年のこの大会では故障明けで万全ではなかったとはいえ、1回戦で敗退してしまったが、今大会は組み合わせにも恵まれていて躍進が期待される。

一方で第2シードのロジャー・フェデラーもストレートで快勝したが、試合終了後にコートに侵入したファンに撮影をせがまれるという場面があった。
警備員はすぐに対応できず、危機感のない対応にフェデラーが苦言を呈した。
「きのうの練習でも何人かの子供が駆け寄ってきた。きょうはセンターコートでそれが起きた。09年の決勝でも同じことがあった」
「選手を代表して言いたい。選手にはコート上で安全が保証されているべきだし、観客にはコートへのフリーパスが与えられているわけじゃない」
「この大会だけでなく、全ての大会の問題だ。何か策を講じる必要がある。謝罪は受け止めたが、大会側にはきちんとリアクションを起こしてもらいたい」

これは本当に深刻な事態と言える。
今回は写真撮影をせがんだだけで危害を加える意図はなかったかもしれないが、実際に93年には当時世界ランキング1位で圧倒的な強さを誇ったモニカ・セレシュが暴漢に背中を刺されるという全世界に衝撃を与える事件が起きている。
セレシュはこの後2年間PTSDにより試合を離れている。
復帰後も事件の起きたドイツでの大会出場は拒否している。

テニス界だけでなく全スポーツ界に衝撃を与えた事件も20年以上経過して風化してしまったのだろうか?

全ての大会の関係者は大会の運営のあり方を含めて、見直していかなければならない。







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